エリアレポート

『エリアレポート』では毎回ECOTエリアの名所をご紹介します。
『大江川緑地』2002年7月号

名古屋市南区元塩町〜宝生町

今から約300年前、江戸時代初期にはこの地一帯は、葦の繁茂する沼沢であったと伝えられています。
以来、長年にわたる新田の干拓、さらに明治末期から始まった名古屋港周辺の埋立事業によって、大江川としての原型が形成されました。
大江川の水源は天白区八事の下池を水源にし、天白区・瑞穂区・南区の丘陵地の水を集めて海へ注いでいます。
農業用水路として流れ、東海道線西側の元塩町から工場資材を運ぶ輸送水路としても使用されていました。

そして、昭和34年9月26日『伊勢湾台風』により大江川の堤防は決壊し、多数の尊い命を失いました。
(関連:南区レポ−ト6月号『くつ塚』

その後、時代の流れとともに農地が宅地化され、その利用価値が減少し、さらには水質悪化によって河川環境が著しく破壊されました。
このため、名古屋市は災害および公害の防止を目的とし、緩衝緑地の機能を有する大江川環境整備事業を実施し、昭和54年、水と緑の憩いの場『大江川緑地』がつくられました。
【引用文献:南区誌 区政70年の歩み、 大江川緑地 碑文】

・緩衝緑地(かんしょうりょくち)
    ・・・大気汚染・騒音などの公害防止やコンビナート地帯などの災害防止を図ることを目的として設けた緑地。
・伊勢湾台風(いせわんたいふう)
    ・・・1959(昭和34)年9月26日、和歌山県潮岬(しおのみさき)付近に上陸した台風。
(大辞林第二版より)


憩いの場としてリラックスできる『大江川緑地』
大江川緑地は緩衝地として整備されたものであり、緑でおおわれる区域は、大江川緑地全体の約80%をしめています。
この時期は、緑がさえ、とても気持ちが良いです。



公園内には、サイクリングやジョギングのコースがあります。
木漏れ日の中、散歩をしたり、遊具を使って身体を動かしたりするには最適です。

大江川緑地の概要》
全体面積 11.5ha
植裁地および芝生地9.4 ha
自由広場・児童園0.5 ha
園路・池1.6 ha
上中木
(12400本)
ネズミモチ・トウカエデ・クス・ヤマモモ・イチョウ・ソヨゴ・モチノキ・クロマツ・シラカシ・ケヤキ・ポプラ・マテバシイ・タブノキ・ヤブツバキ・ウバメガシ・トウネズミモチ・サザンカ・カイズカイブキ・イヌマキ・サンゴジュ・その他
下木
(63000本)
キョウチクトウ・ツツジ・ヒイラギナンテン・トベラ・サツキ・レンギョウ・アベリア・アオキ・シャリンバイ・アセビ・クチナシ・エニシダ・コデマリ・ジンチョウゲ・ハマヒサカキ・その他
地被こうらい芝・クローバー・その他



名古屋市の地域別計画では、南区の課題のひとつとして、地域全体の花壇や街路などで、四季折々に香りや色彩が楽しめるハーブなどの植物を計画的、継続的に増やす活動を展開します。大江川緑地もその一環として、春夏秋冬いろいろなお花を楽しむことができます。
そして、”特色ある”公園の在る街として、大江川緑地周辺から、中江用水緑道を通じて笠寺公園につながる緑の軸を「大江・笠寺みどりの散歩道」とし、市民参加のもとで緑と水辺を生かした夢のある憩いの空間をめざします。
春にはシダレザクラやソメイヨシノなど桜が咲き乱れ、緑地東側の噴水池では桜を見るのに絶好の場所になります。
【引用文献:名古屋新世紀計画2010】


この取材には、自転車で行きました。
写真を撮りながら大江川緑地内を一周し、大変すがすがしかったです。
ジョギングやサイクリング、散歩をしている人、ひなたぼっこしている人・・・。住民のみなさんの憩いの場です。
休日を利用して、お弁当を持って出かけたいと感じました。
リラックスできます。
是非一度、足を運んでみてはいかがでしょう。
※鳩に餌をあげていたおじいさんとそのお孫さん、その他皆様、取材のご協力ありがとうございました。

そして利用する皆さまにひとつお願いがあります。
この取材を行った日、清掃員の方々が緑地内を清掃してくださっていました。
ゴミが落ちておらず、大変きれいな緑地内となっていました。
お弁当などで持ちこんだゴミはきちんと持ち帰りましょう。緑地内の美化にご協力ください。



大江川緑地(名古屋市南区元塩町〜宝生町)

・駐車場なし

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