エリアレポート
『エリアレポート』では毎回ECOTエリアの名所をご紹介します。

『笠寺公園・見晴台遺跡』 2002年5月号

基本編
笠寺公園笠寺公園(かさでらこうえん)
南区の西部、笠寺台地の南端に位置し、面積約3ヘクタール、高さ約15メートルの平坦な舌状大地を中心とした公園です。敷地内には見晴台遺跡が含まれ、天気の良い日は、レジャーを目的に集まるファミリーで賑わいます。また、夜景が望めるので、デートコースにもお勧めのスポットです。

名古屋市の都市計画でも、「大江・笠寺みどりの散歩道」として、市民参加のもとで緑と水辺を生かした夢あるいこい空間を実現する一地所に指定されています。

見晴台遺跡見晴台遺跡(みはらしだい いせき)
弥生時代後期から古墳時代前期の集落があった所で、平安時代から室町時代の陶器なども出土しています。昭和16年には、「銅鐸型土製品」という珍しい土器が発見されて広く知られるようになりました。
その後、昭和39年から発掘調査が行われ、遺跡の保存と活用の場として現在でも重要な役割を担っています。


探訪編その1−公園施設
梅
笠寺観音から西へ数分歩くと、笠寺公園の東側入り口が見えてきます。入り口すぐのところから笠寺台地のヒルトップに至る間には沢山の梅が植樹されており、丁度この記事の取材に訪れた時(3月中旬)は、満開で見ごたえのあるものでした。 梅の種類も非常に豊富で、青軸・白加賀・枝垂梅・鶯宿・大湊など、梅に深く興味を持っている人ならずとも、思わず見入ってしまうのでは・・・

健康増進コーナー 健康増進コーナー
公園内には、基本的な運動能力を測定する器具がいろいろ設置されています。ざっと見ただけでも、立幅とび・反復横とび・けんすい・垂直とび・立位体前屈・上体おこし、といったものがありました。
南区内や近隣にお住まいでフィットネス等をされている方は、無料無休の測定場所として有効に活用できると思います。

「子育てに追われてフィットネスなんかやってる暇ないわ・・・」なんていうお母様方も、お子さんと一緒に行かれた時に一度測定されてみては?「結婚する前はこんなんじゃなかったのに...」と、運動を始めるきっかけになるかも!?・・・


探訪編その2−遺跡施設
濠再現コーナー
弥生時代に、集落が存在した当時の濠を再現したカットモデルが展示されています。当時は、後世の戦国時代と同様に地域社会間での戦闘が多く行われた為、その備えとして掘られたようです。
この濠は、断面がV字型で深くかなりの急勾配になっていますから、外敵の侵入を防ぐには最適であったと思われます。

住居跡観察舎住居跡観察舎
弥生時代の竪穴式住居跡の実物大模型が展示されていて、内一軒は家屋が復元されています。模型に立ち入ることはできないのですが、家屋は裏側の一部がカットされているので中が観察でき、当時の生活の様子もわかるようになっています。
また、観察舎の内壁には多くのパネルが掛けられ、どんな経緯でこの遺跡が発掘されたのか、どんなところがこの遺跡のポイントなのかが、写真・図を交えて説明されています。

見晴台考古資料館
縄文時代から弥生・古墳・古代・中世を経て近世に至るまでの、見晴台周辺で発見発掘された歴史的遺物が展示されていて、文化の時代変遷を垣間見ることができました。
この他にも、名古屋市内での発掘調査の成果を発表する展覧会や考古学に関する特別展などが随時開かれたり、歴史・文化に関する映画会や講演会なども定期的に開催されているようです。

  住居跡観察舎・見晴台考古資料館ご利用の案内
〈所在地〉 〒457-0026 名古屋市南区見晴町47
〈電話〉052-823-3200
〈開館時間〉9:15〜17:00
〈休館日〉毎週月曜日(休日にあたる場合は、その翌日)
毎月第4火曜日(休日を除く)年末年始(12月29日〜1月3日)

高射砲陣地跡
住居跡観察舎の後方に位置する場所にコンクリートで造られたオブジェがあります。「でも、オブジェにしては中途半端で小汚いなあ・・・」と思ったら、高射砲台座!とのこと。ここは太平洋戦争中、高射砲陣地だったそうです。
名古屋は空襲が激しかったそうですから、護りの要として活躍したのでしょう。


総評
公園先回の笠寺観音レポートに続き、歴史的なレポート内容となりました。
「弥生時代から太平洋戦争に至るまで、ほんとうに、笠寺台地はいろいろな出来事の舞台として活用されてきたんだなあ」というのが今回の実感です。
今は公園として、また歴史学習の場として平和的に活用されていることを考え合わせると、「今の状態が恒久に続きますよう・・・」と思わずにはいられません。
”デートコースにもお勧め”と、このレポートの冒頭にも書きましたが、たまには、カップルでそんなことに思いを馳せるのもいいかもしれません・・・(あつあつの二人はそんなこと考えないか・・・)

リポーター:Miyazawa
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